福島県立高校新入試制度概要

　福島県教育庁高校教育課は、県立高校の現在の入試制度あり方を検討していた「福島県立高等学校入学者選抜検討会議」で示された新たな入学者選抜制度の概要についての報告書を公開しました。

　現在、福島県立高校の入学者選抜は学力検査を課さないⅠ期選抜と学力検査を課すⅡ期選抜、そしてⅡ期選抜の結果に応じて募集されるⅢ期選抜に分かれていますが、「Ⅰ期選抜とⅡ期選抜の実施日が1か月程度離れている」「Ⅰ期選抜で学力検査を課していない」ことによる様々な弊害が生じているという指摘や問題提起を受け、実施方法等の検討がなされました。

　その結果、より受験生の学習意欲を喚起し学力向上に資する選抜とするために、Ⅰ期選抜の特色は生かしつつ、選抜期間を短くし、学力向上の観点から原則として志願者全員に学力検査を課すことが基本方針としてまとめられました。

　具体的には、Ⅰ期選抜とⅡ期選抜を統合し「前期選抜」(3月上旬)を新設し、現在のⅢ期選抜をそのまま「後期選抜」(3月下旬)とします。前期選抜は、Ⅰ期選抜の趣旨を引き継いだ「特色選抜」と現在のⅡ期選抜にあたる「一般選抜」に分かれ、同時に受験することが可能です。両方受験した場合、まず特色選抜で合否が判定され、次に一般選抜で合否が判定されます。

　新入試制度が実施されるのは、早くて平成32年度(平成28年度現在で小学6年生)からとなります。

　詳細は福島県教育庁高校教育課のWebサイトにてご確認ください。

・高等学校入学者選抜制度の在り方に関する報告書(pdf)