平成29年度福島県立高校入試Ⅱ期試験結果
平成29年度福島県立高校Ⅱ期選抜の学力検査成績が発表されました。それによりますと、
5教科総合の平均点が128.3点で昨年より3.4点低くなりましたが、最高得点は昨年より4点高い237点でした。
[平成29年度総合得点の分布]
(※配点調整の有無にかかわらず集計)
得点の分布は、昨年より110点以下の割合が増え111点から210点までの割合が減っていますので、全体的に昨年より押し下げられている傾向が見えますが、211点以上の割合は昨年と変わりなく、最高点も昨年より高いことより、
上位層とそれ以外の受験生の学力差が広がったとみることもできます。
総合得点の学校平均点は50点未満の学校が1校減って1校となったものの、
50点以上70点未満の学校が大幅に増え22校(昨年度は15校)となっています。また、平均点が150点以上の学校が昨年から1校減ったものの11校と昨年度とほぼかわらなかったことを合わせて考えると、やはり、学力上位の受験生とそれ以外の受験生の差が広がったように思えます。
[各教科の平均点]
| 国語
| 社会
| 数学
| 理科
| 英語
|
---|
平成29年度
| 24.7
| 25.5
| 24.9
| 29.0
| 24.3
|
平成28年度
| 28.0
| 28.6
| 21.4
| 27.4
| 26.0
|
各教科の平均点は、昨年平均点の高かった国語と社会で大幅に下げるなど文系科目で平均点が下がっている一方、理系科目は平均点を上げています。
各教科の標準偏差をみますと、国語が7.1(昨年より+0.2)、社会が10.6(昨年より+0.4)、数学が9.2(昨年より+0.4)、理科が9.6(昨年より-0.2)、英語10.8(昨年より+0.4)となっており、理科でかろうじて昨年度より低くなっていますが、他の科目で大きくなっており、得点のばらつきが昨年度より大きくなっています。総合得点の標準偏差も41.9と昨年度より0.9ポイント増加していますので、全体的に学力格差が広がった印象となっています。
[教科別得点分布]
国語は例年より難しかったですが、昨年度同様ばらつきは5科目中一番小さく、問題の難易によっての影響は少なかったように思われます。一方英語は平均点が低く、最頻値も最も低いうえ、ばらつきが最も大きくなっていますので、
英語の出来が今回の入試のかぎとなっています。