平成27年度国公立大学入試概要：文部科学省

　文部科学省は、国公立大学(166大学563学部)の各大学が7月末までに公表した入学者選抜要項などをもとにしてまとめた入試概要を公開しました。

　それによりますと、入試を行う大学は国公立全体で166大学563学部(3大学6学部増)、募集人員は昨年より348人増え125,025人で、大学入試センター試験で5教科を課す大学は、国立で全体の97.6％の80大学(学部は全体の92.2％の355学部)、公立で全体の63.1％の53大学(学部は全体の59.6％の106学部)となっており、昨年度と同様国立・公立ともに、5教科を課す大学・学部が最多となっています。

　また、個別学力検査を課す大学は、国立で2教科を課す大学が61大学(全体の74.4％)・182学部(同47.3％)、1教科を課す大学が62大学(全体の75.6％)・163学部(同42.3％)となっており、2教科を課す学部が多い一方、公立は1教科を課す大学・学部が最も多く、35大学(全体の41.7％)・60学部(同33.7％)となってます。

　選抜方法は、アドミッション・オフィス(AO)入試を実施するのが昨年度より2大学1学部増え、71大学(全体の42.8％)・172学部(同30.6％)であり、募集人員に対しては国立が全体の2.9％と昨年度とほぼ同じだったに対し、公立大学で全体の2.0％と昨年より0.4ポイント増えたため、国公立全体として昨年度より0.1ポイント増え、2.7%となってます。

　推薦入試もAO入試と同様、昨年より2大学1学部増え、157大学(全体の94.6％)・433学部(同76.9％)であり、募集人員に対する割合は、国立が昨年度より0.1ポイント減り12.3％、公立も昨年度より0.4ポイント減り24.9％となり、国公立全体で昨年より0.1ポイント減り15.2％です。

　AO入試を新たに導入する大学・学部は、群馬大学（理工）、東京工業大学（生命理工）、岡山大学（国際バカロレア（歯））、高知大学（地域協働）、山形県立保健医療大学（保健医療）、長岡造形大学（造形）です。

　帰国子女入試は昨年度より1大学2学部減り、91大学・248学部、社会人入試は昨年度より3大学4学部増え、103大学・198学部となってます。