平成26年度全国学力・学習状況調査:福島県教育委員会
福島県教育委員会は、平成26年度全国学力・学習状況調査に関する福島県の結果の概要を公表しました。
それによりますと、小学生に関しては算数B(主として活用に関する問題)で全国平均をやや下回ったものの、国語A(主として知識に関する問題)、国語B(主として活用に関する問題)、算数A(主として知識に関する問題)では全国平均程度であり、中学生に関しては、かろうじて国語Aで全国平均であったものの、その他
国語B、数学A、数学Bは全国平均を下回る結果となりました。
とくに中学数学では、
数学Aで正答率の全国平均が67.4%に対して64.7%、数学Bで正答率の全国平均が59.8%に対して56.8%と大きく下回っています。これは、「算数・数学が好きですか」という設問に対して、「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」と回答した児童・生徒の割合が、小学生が65.9%で全国平均の66.1%とほぼ同程度だったのに対して、中学生では52.8%と全国平均の56.6%と比べると大きく下回っていることが影響しているかもしれません。
小学算数も全国平均程度とはいえ、詳細を見ますと、1問ミスは全国平均以上であるものの、
全問正答した児童の数は全国平均を下回っており、やりきる力という意味ではやや不足しているきらいがあります。中学生になるとその傾向は顕著で、
ミスが数問以下の割合が全国平均を大きく下回っています。
この結果を受けて、福島県教育委員会は、「生徒に実態に応じた指導計画の工夫・改善」「数学的活動を重視した指導の充実」「教科の目標と関連付けた数学的に説明し伝え合う活動の充実」「生徒の実態に応じた指導」「適用とまとめの時間の確保」の5つのポイントを念頭において指導にあたりたいとしています。
[小学生結果] 正答率
科目
| 福島県(%)
| 全国(%)
|
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国語A(主として知識) | 73.3
| 72.9
|
国語B(主として活用)
| 57.0
| 55.5
|
算数A(主として知識)
| 78.7
| 78.1
|
算数B(主として活用)
| 57.8
| 58.2
|
[中学生結果] 正答率
科目
| 福島県(%)
| 全国(%)
|
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国語A(主として知識)
| 79.4
| 79.4
|
国語B(主として活用)
| 50.5
| 51.0
|
数学A(主として知識)
| 64.7
| 67.4
|
数学B(主として活用)
| 56.8
| 59.8
|