平成26年度福島県立高校入試Ⅱ期試験結果
平成26年度福島県立高校Ⅱ期選抜の学力検査成績が発表されています。それによりますと、
5教科総合の平均点が129.8点で昨年より6.4点上昇し、最高得点も昨年より7点高い232点でした。
[平成26年度総合得点の分布]
(※配点調整の有無にかかわらず集計)
得点の分布も、昨年より全体的に押し上げられているような形になっています。
総合得点の学校平均点も、190~210点の間にある高等学校は平成25年度では0だったのが平成26年度では2校あり、170~190点、150点から170点ではそのまま2校が持ち上がる形で押し上げられ、50点未満の学校に至っては、平成25年度に8校あったのが、平成26年度ではわずか1校と激減しています。
[各教科の平均点]
| 国語
| 社会
| 数学
| 理科
| 英語
|
---|
平成26年度
| 28.3
| 26.2
| 24.6
| 26.4
| 24.3
|
平成25年度
| 28.9
| 25.4
| 22.5
| 20.6
| 25.9
|
各教科の平均点は、昨年平均点の高かった国語と英語がわずかに下げ、代わりに他の3教科の平均点が上がり、平均点だけ見るとかなり理想的な配分になったといえそうです。
しかし、各教科の標準偏差をみますと、国語が7.2(昨年より+0.5)、社会が9.4(昨年より-1.7)、数学が9.7(昨年より+1.2)、理科が8.7(昨年より+1.0)、英語11.1(昨年より-0.3)となっており、国語ではあまりばらつきがなく、社会・数学・英語でばらつきが大きくなっています。
特に、昨年より改善したとはいえ、
英語は大きくばらつき、40点以上の生徒の割合が8.8%で他の教科の1.8倍以上いる一方、10点以下の生徒の割合も11.4%と五教科の中で唯一10%を上回っています。
また、数学は、10点以下(9.9%)に関しては英語を下回っていますが、5点以下が3.5%と英語の2倍以上という結果になっています。
[教科別得点分布]
ばらつきの大きい英語では高得点の生徒が多いので、上位層ではかえって差が付きにくくなっています。また、数学は35点あたりまで生徒の割合がどんどん増え、それ以上だと極端に点数を取る生徒がいなくなっていますので、中位層にとっては如何に35点近辺まで点数を伸ばすか、上位層は如何にそれを超えるかがカギになりそうです。